Concept
哲学設計
人間は日常的に、
「前に進む」「過去を思い出す」「未来を想像する」と語る。
これらは、時間という一本の線上を迷いなく歩いている者の言葉である。
だが識の観点から見るならば、
時間も空間も、世界の内側に実在しているわけではない。
それらは識が世界を理解するために後付けで編んだ秩序構造にすぎない。
識が一瞬で確定させた現象は「現在」と呼ばれ、
確定し終わった位相は「過去」として保存される。
だがその過去は、流れ去った出来事ではなく、
すでに識によって観測された別の座標の一点である。
私たちはそこに“戻る”ことはできない。
なぜなら確定した識相は干渉不能であり、
観測者が別位相の世界にアクセスしても、
その世界線に影響を与えることは決してできないからだ。
Founder
宮本武蔵継承野田派二天一流師範
株式会社響尤 取締役会長